環境リスク共生学科1年生の秋山拓臣さんが、モンゴルで開催されたEABRNユネスコ生物圏保存地域東アジアネットワーク第16回会合に参加し、日本に関する報告を行いました。
詳細はこちら
https://ebross.ynu.ac.jp/ja/research/event/eabrn-at-mongolia/
環境リスク共生学科1年生の秋山拓臣さんが、モンゴルで開催されたEABRNユネスコ生物圏保存地域東アジアネットワーク第16回会合に参加し、日本に関する報告を行いました。
詳細はこちら
https://ebross.ynu.ac.jp/ja/research/event/eabrn-at-mongolia/
2022年9月16(金)~19日(月)にオンラインで開催された日本陸水学会第86回兵庫大会において、大学院環境情報学府博士課程前期水域生態学研究室の大学院生3名が発表賞を同時受賞し表彰されました。
【写真中央】最優秀口頭発表賞:中西 博亮(博士前期課程1年)「積雪生態系における雪氷藻類に寄生する新規ツボカビの発見」
【写真左】優秀口頭発表賞(未来開拓枠):寿 璐(博士前期課程2年)「Phenotypic and genetic diversity within a freshwater diatom species, Aulacoseira ambigua」
【写真右】優秀ポスター賞(未来開拓枠):橋爪 達郎(博士前期課程2年)「琵琶湖におけるMicrasteriasおよびStaurastrumの鉛直分布とツボカビとの関係」
これらの賞は上記学会における対象発表(口頭発表34件,ポスター発表10件)から、研究の新規性,発表のわかりやすさなどの観点から優れた発表に授与されます。発表者3名全員が選ばれたのは快挙といえます。
横浜国立大学の佐々木雄大教授は、東北大学の陶山佳久教授、彦坂幸毅教授、ドイツ統合生物多様性研究センター(German Centre for Integrative Biodiversity Research: iDiv)のNico Eisenhauer教授らとの国際共同研究で、山岳湿原に生育・生息する植物および微生物が湿原の機能に果たす役割を評価した論文を発表しました。
青森県八甲田山系に多数分布する山岳湿原群を対象に調査を行い、特定の植物群および微生物群が炭素循環に関わる湿原の機能を支えていることを明らかにしました。さらに、湿原内に異なる植物群および微生物群が含まれるほど、湿原の機能が多様になることがわかりました。山岳域や寒冷地における湿原は、世界の陸地に占める面積は少ないものの、低温・過湿条件によって植物が分解されずに堆積するため、大きな炭素吸収源としての役割を果たしています。
今回の知見は、湿原において、多様で異質な植物群集を保全することで、多様な微生物群集の保全を促進でき、地球環境にとって重要な生態系の機能を維持できることを示しています。
本研究成果は、国際科学雑誌「Journal of Ecology」に掲載されました。
詳しくは、詳細資料をご覧ください。
NEDO 戦略的省エネルギー技術革新プログラム(2014-2019年度)での共同研究として、㈱竹中工務店および㈱竹中土木、岡山大学とで取り組んだ「地盤の均質な加温・注入制御を可能とするVOCs汚染土壌の原位置加温式高速バイオ浄化システムの開発」が、「令和3年度地盤工学会技術開発賞」を受賞しました。本技術は、地盤温度の制御を現場で可能とし、微生物の活性を高め、揮発性有機化合物の原位置処理を効率的に実施できる技術であり、CO2排出を低減できる点は、世界的に推進されるカーボンニュートラルの方針とも合致し、高く評価されたものです。本学では、加温による微生物分解と溶出促進のメカニズムの解明等について、リスク共生社会創造センターを拠点に環境情報研究院と工学研究院と連携して取り組みました。
NEDO 戦略的省エネルギー技術革新プログラムおよび環境省低コスト・低負荷型土壌汚染調査対策技術検討調査(2014-2020年度)の共同研究として、㈱竹中工務店および㈱竹中土木、岡山大学、名古屋工業大学とで取り組んできた「土壌・地下水汚染浄化の省CO2を達成する加温式原位置高速バイオ浄化技術の開発」が、「令和3年度土木学会環境賞」を受賞しました。本技術は、汚染地盤を加温することで、微生物分解を活性化と汚染物質の溶出を促進し、浄化期間を数分の1に短縮するとともに、総合的な省エネ、低環境負荷を実現するものであり、環境の保全・改善・創造に資する新技術開発等に貢献した先進的な土木工学的研究として、高く評価されたものです。本学では、加温による微生物分解と溶出促進のメカニズムの解明と予測計算技術等について、リスク共生社会創造センターを拠点に環境情報研究院と工学研究院と連携して取り組みました。
本学環境情報研究院 森章教授が、第18回(令和3(2021)年度)日本学術振興会賞を受賞しました。
日本学術振興会賞は、創造性に富み優れた研究能力を有する若手研究者を見い出し、早い段階から顕彰することで、その研究意欲を高め、研究の発展を支援することにより、日本の学術研究の水準を世界のトップレベルにおいて発展させることを目的とした賞です。その選考は、各分野を代表する我が国のトップレベルの学術研究者により構成された審査会で厳正に審査され、受賞者が決定されます。
森章教授は、「植物群落における生物多様性の機能とその公益性の解明」 (Studies on Ecosystem Functions and Services of Biodiversity in Plant Communities) において、「生物多様性」の「環境への影響」や「人間社会での公益性」が国際的な課題であるにもかかわらず、説得力のある実証研究が進まなかったことに対して、「森林樹種の多様性が陸域生態系の二酸化炭素吸収量を増大させることで温暖化の進行を緩和すること」、「火事などの攪乱に対する生態系の回復力が多様な生物種の存在に強く依存していること」等を説得力ある野外データで実証し、国際的に高い評価を得ました。
また、「樹種の多様な森林ほど降雨に伴う土砂崩れの予想が容易になること」等、災害対策や地域社会での土地利用政策に対しても生物多様性情報が役立つことを示しました。
これらの野外研究成果は、生物多様性の保全が地球環境のみならず地域社会においても有益であることを実証するものとして、国内外から注目を集め、生物多様性の生態系機能とその公益性に関して極めて高い成果を挙げ、国際的に生物多様性研究を牽引する指導的研究者として今後更なる活躍が期待できることが、受賞理由となりました。
NEDO 戦略的省エネルギー技術革新プログラム(2014-2019年度)での共同研究として、㈱竹中工務店および岡山大学と共同開発した「土壌・地下水汚染地盤を掘らずに省エネ浄化できる加温式高速バイオ浄化システム」が、2020年度日本水環境学会「技術賞」を受賞しました。受賞技術は、汚染地盤を加温することで、微生物分解を活性化するとともに汚染物質の溶出を促進し、浄化期間を数分の1に短縮して、総合的な省エネ、低環境負荷を実現するものであり、水環境の保全と創造に寄与する優れた技術として、この度高く評価されたものです。本学では、リスク共生社会創造センターを拠点に環境情報研究院と工学研究院と連携して取り組みました。
賞状