環境情報研究院鏡味教授が、日本生態学会から生態学琵琶湖賞を受賞

受賞情報

生態学琵琶湖賞は、水環境に関連する生態学およびその周辺分野における50歳未満の優れた研究者に贈られる賞です。滋賀県によって1991年に創設され、第15回より日本生態学会が実施主体となり、このたび鏡味麻衣子教授が第22回受賞者になり、滋賀県庁にて、滋賀県の三日月知事より賞が授与され、受賞講演が行われました。 
 鏡味教授は、ツボカビという植物プランクトンに寄生菌類の重要性を琵琶湖の研究をきっかけに見出しました。ツボカビは、大量発生する植物プランクトンに寄生することで、物質の流れを変える役割を果たします。また、ツボカビはミジンコの餌となり、食物網を支えます。本講演では、ツボカビを介した物質の流れ「マイコループ(Mycoloop)」の命名経緯や琵琶湖での最新研究、海洋や雪氷圏、都市での研究展望について紹介しました。三日月知事との質疑応答があるなど、琵琶湖の研究成果への関心の高さが伺える会となりました。

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賞状と景品

2023年8月7日 | カテゴリー : お知らせ | 投稿者 : サイト管理者

【プレスリリース】発光トビムシの正体を解明!土に潜む、緑色に光る陸上最小の発光節足動物

プレスリリース

大平敦子博士(多摩六都科学館学芸員;当時横浜国立大学社会人大学院生)を中心とする横浜国立大学・多摩六都科学館・名古屋大学・中部大学の研究チームは300年以上謎だった発光トビムシの正体を世界で初めて突き止めました。また、トビムシの発光能を試験する方法を考案し、既知種の中から新たに3種が光ることを発見するという快挙を成し遂げました。加えて、トビムシが発光する様子の動画撮影に世界で初めて成功し、緑色に光るということを科学的に確かめました。これらの成果はニュージーランドの科学雑誌「ズータクサ」に8月7日に公開されました。

Zootaxa (ズータクサ) 掲載記事

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2023年8月7日 | カテゴリー : お知らせ | 投稿者 : サイト管理者

【プレスリリース】氷河・積雪の融解を抑制!?雪氷藻類に寄生するツボカビの実態を解明

プレスリリース

「高山や氷河に出現するツボカビは雪氷藻類に寄生するツボカビである」ということを横浜国立大学大学院環境情報研究院の鏡味麻衣子教授ら及び千葉大学大学院理学研究院の竹内望教授の研究チームが明らかにしました。ツボカビは、カエルやプランクトンなど様々な生物に寄生する菌類として知られています。氷河や高山積雪のような寒冷環境では、その存在は確認されていましたが、何をしているのか明らかになっていませんでした。
本研究では、ツボカビが雪氷藻類に寄生している様子を捉え、その1胞子からDNAを抽出することに世界で初めて成功し、系統関係を明らかにすることができました。さらに、これらツボカビは、世界中の高山に存在しうること、雪氷藻類に寄生することに特化したグループである可能性を示唆しました。
近年、氷河や高山では、雪氷性の藻類の繁殖によって表面が色づき、融解が加速している事実が明らかになっています。その藻類にツボカビが寄生していることは、これらの藻類とツボカビの宿主―寄生者関係によって氷河や積雪の融解が抑制される可能性を示しています。
本研究成果は、2023年6月20日(ロンドン時間)に、Frontiers in Microbiologyよりオンライン公開されました。

Frontiers in Microbiology 掲載記事

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2023年7月5日 | カテゴリー : お知らせ | 投稿者 : サイト管理者

都市科学シンポジウムの開催(予告)

都市科学部では、第6回都市科学シンポジウム「都市から自然を、自然から都市を考える」を開催します。本シンポジウムを通し、都市と自然の関係性とその成り立ちを都市科学部の視点から考えます。
環境リスク共生学科からは、松田裕之教授、佐々木雄大教授が登壇します。

都市科学シンポジウムについて
https://www.ynu.ac.jp/hus/cus/28725/detail.html

 

2022年11月21日 | カテゴリー : お知らせ | 投稿者 : サイト管理者

「国際生物圏保存地域の日」のメッセージの公開

Miguel Clusenar-Godt先生(元ユネスコ事務局エコロジカル及び地球科学部長、横浜国立大学客員教授)、渡邉綱男先生(元環境省局長、ユネスコ国内委員MAB計画主査)、松田裕之先生(横浜国立大学教授、MAB計画支援委員会委員長)の連名で「国際生物圏保存地域の日」のメッセージを公開しました。

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https://www.mext.go.jp/unesco/005/1358624_00003.htm

 

2022年11月3日 | カテゴリー : お知らせ | 投稿者 : サイト管理者

【プレスリリース】都市の人々はどのような緑地をどの程度保全したいと考えているか?

プレスリリース

 横浜国立大学大学院環境情報学府の卒業生の冨高まほろ(2021年度博士課程前期修了)、同大学院博士課程後期4年の岩知道優樹、同大学院の佐々木雄大教授は、都市緑地に対する人々の保全選好度を評価した論文を発表しました。
 都市における典型的な緑地タイプである都市公園と里山における景観および植物群落の写真を撮影し、それぞれの写真に対して、保全選好度(緑地を保全・管理するための環境税の年額を想定した場合に、人々が支払う意思のある額)を問うアンケート調査を行った結果、人々の都市緑地に対する保全選好度は対象とする緑地タイプや空間のスケールに左右されることが本研究により世界で初めて明らかとなりました。
 人々が表明した都市緑地に対する保全選好度は400~500円程度となり、現行する環境税の年額(たとえば、横浜市みどり税)に比べて低い水準となっています。このことは、日本の都市緑地の持続的管理を効果的に進める上で、財源の確保が喫緊の課題の一つであることを示唆しています。一方で、生態系や生物に関する知識や幼少時の自然体験が豊富な人ほど保全選好度が高いことも本研究から明らかとなりました。都市緑地の保全・管理に要する社会的なコストへの理解を広めるためには、環境教育や自然体験の確保が必要不可欠であると考えられます。
 本研究成果は、国際科学雑誌「Land Use Policy」に掲載されました(2022年10月27日付)。

Land Use Policy 掲載記事

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2022年10月28日 | カテゴリー : お知らせ | 投稿者 : サイト管理者

環境情報学府生が日本陸水学会第86回兵庫大会にて「日本陸水学会 最優秀口頭発表賞」「優秀口頭発表賞(未来開拓枠)」「優秀ポスター賞(未来開拓枠)」を受賞

受賞情報

 2022年9月16(金)~19日(月)にオンラインで開催された日本陸水学会第86回兵庫大会において、大学院環境情報学府博士課程前期水域生態学研究室の大学院生3名が発表賞を同時受賞し表彰されました。

 【写真中央】最優秀口頭発表賞:中西 博亮(博士前期課程1年)「積雪生態系における雪氷藻類に寄生する新規ツボカビの発見」

 【写真左】優秀口頭発表賞(未来開拓枠):寿 璐(博士前期課程2年)「Phenotypic and genetic diversity within a freshwater diatom species, Aulacoseira ambigua」

 【写真右】優秀ポスター賞(未来開拓枠):橋爪 達郎(博士前期課程2年)「琵琶湖におけるMicrasteriasおよびStaurastrumの鉛直分布とツボカビとの関係」
これらの賞は上記学会における対象発表(口頭発表34件,ポスター発表10件)から、研究の新規性,発表のわかりやすさなどの観点から優れた発表に授与されます。発表者3名全員が選ばれたのは快挙といえます。

2022年9月28日 | カテゴリー : お知らせ | 投稿者 : サイト管理者

環境情報研究院小林剛准教授が「環境科学会 学術賞」(公益社団法人環境科学会)を受賞

受賞情報

 環境情報研究院 小林剛准教授が公益社団法人環境科学会の学術賞を受賞し、2022年9月9日に開催された表彰式において表彰されました。
 表彰課題は「環境中の化学物質管理に向けたモニタリングとリスク低減技術の開発」です。環境化学および環境工学分野の学術的発展に大いに資するものであり、また,多数の公的な委員会の委員も務めるなど,研究成果と社会実装の両軸を兼ねた活動を進めており,環境科学分野において特に優れた研究業績を挙げた者に与えられる環境科学会学術賞にふさわしいものと評価されました。


賞状

2022年9月16日 | カテゴリー : お知らせ | 投稿者 : サイト管理者